漢字「腸」
音読み | 小チョウ |
---|---|
訓読み | △はらわた |
△わた | |
意味 | はらわた。内臓の一つ。例:小腸 大腸 |
こころ。考え。思い。 |
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補足
「小学校で習う漢字の改定(平成29年告示・令和2年度実施)」により配当学年が変更されました。
- △…表外読み
- 小…小学校で習う読み
補足
「小学校で習う漢字の改定(平成29年告示・令和2年度実施)」により配当学年が変更されました。
異体字
異体字とは
異体字とは同じ意味・読み方を持つ字体の異なる字のことです。
※ 「万」-「萬」 「竜」-「龍」 「国」-「國」 など
?異体字とは
異体字とは同じ意味・読み方を持つ字体の異なる字のことです。
※ 「万」-「萬」 「竜」-「龍」 「国」-「國」 など
?標準字体・許容字体とは
標準字体・許容字体とは「漢字検定1級・準1級の解答に用いても正解とされる字体」です。
「腸」と構成が似ている漢字
筆順(書き順)
「腸」の読み方
腸(はらわた)
腸(わた)
はらわた。
「腸」を含む言葉・熟語
胃腸(いちょう)
消化器である胃と腸。
回腸(かいちょう)
小腸の一部分の名称。大腸につながる小腸の後半の曲がりくねった部分。
結腸(けっちょう)
大腸の主要部分。盲腸や直腸を除いた、他の部分をいう。
腔腸動物(こうちょうどうぶつ)
動物の分類の一つ。腔腸を持つ、水中の下等動物。クラゲやイソギンチャクなど。
海鼠腸(このわた)
海鼠の内臓を塩につけて発酵させたもの。海鼠の塩辛。
愁腸(しゅうちょう)
憂い思う気持ち。寂しい気持ち。
「腸」を含む四字熟語
飢腸轆轆(きちょうろくろく)
空腹で腹が鳴ることを言い表す言葉。 「轆轆」は車が回転するときに出る音のことで、ここでは空腹時に腹が鳴る音を言い表す言葉。 極めて飢えている状態をいう。
九腸寸断(きゅうちょうすんだん)
ひどくつらく、悲しいこと。 「九腸」は腸全体のこと。 「寸断」は細かくたくさんに切ること。 内臓がばらばらに千切れるような、つらい悲しみという意味から。
剛腸石心(ごうちょうせきしん)
意志が固く、度胸があること。 「剛腸」は何事にも動じない、豪胆なこと。 「石心」は固い石のような心のこと。
詩腸鼓吹(しちょうのこすい)
詩を作る情をかきたてられること。 または、情をかきたてられる鶯(うぐいす)の鳴き声のこと。 「詩腸」は詩を作る情、「鼓吹」は太鼓や笛を鳴らすという意味から勢いづけるや鼓舞するという意味。 六朝時代、宗の戴ギョウが行き先を聞かれ、「鶯の声を聞き世俗に染まった耳を清めて、詩情をかきたてようとしている」と答えた故事から。
石心鉄腸(せきしんてっちょう)
石や鉄のように固く強い心と意志のこと。 「石心」は石のように固い心臓、「鉄腸」は鉄のように固い腸、「心」と「腸」は内臓の心臓と腸のことから心や意志のたとえ。
断腸之思(だんちょうのおもい)
激しい悲しみや苦しみ。 中国の東晋の桓温の部下が、舟に移動しているときに子猿を捕らえた。 母猿は岸をつたって、百里以上追いかけて船に飛び乗ったところで力尽き、母猿の腹を割くと腸がずたずたになっていたという故事から。
「腸」を含むことわざ
酒に別腸あり(さけにべつちょうあり)
人には酒の入る特別の腸があり、酒量は身体のには関係がないということ。
断腸の思い(だんちょうのおもい)
非常に悲しくつらい思いのたとえ。 「断腸」は腸がちぎれるほどの悲しみ。 昔、中国の武将桓温(かんおん)の部下が猿の子を捕らえて船に乗せた。母猿は悲しみながら岸を百里あまり追いかけ、ついには船に飛び移ったがそのまま息絶えた。その腹を割いてみると、腸がずたずたに断ち切れていたという故事から。
腸が腐る(はらわたがくさる)
精神が堕落して正しい心を失うこと。
腸が見え透く(はらわたがみえすく)
隠している企みなどがよくわかること。
羊腸(ようちょう)
羊の腸のように山道が長く、曲がりくねっているようす。