漢字「荊」
異体字
異体字とは
異体字とは同じ意味・読み方を持つ字体の異なる字のことです。
※ 「万」-「萬」 「竜」-「龍」 「国」-「國」 など
標準字体・許容字体とは
標準字体・許容字体とは「漢字検定1級・準1級の解答に用いても正解とされる字体」です。
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筆順(書き順)
「荊」の読み方
荊(いばら)
荊(むち)
「荊」を含む言葉・熟語
荊冠(けいかん)
いばらの冠。
荊棘(けいきょく)
イバラなどのとげのある植物の総称。また、それらの茂っている荒地。
荊妻(けいさい)
自身の妻を謙遜していう言葉。中国の後漢の梁鴻の妻である孟光がいばらのかんざしを身に付けていたという故事から。愚妻。
茨・荊・棘(いばら)
荊棘(ばら)
「荊」を含む四字熟語
荊棘叢裏(けいきょくそうり)
乱臣や逆臣が住んでいる家のたとえ。 「荊棘」は荊のことで荊に棘があることから、障害になるもののたとえ。 「叢裏」は草むらの中のこと。 草むら中にひっそりと潜んでいる荊という意味から。
荊棘銅駝(けいきょくどうだ)
国が滅ぼされることを嘆くことのたとえ。 「荊棘」は荊、または荒れ果てること。 「銅駝」は銅製のラクダの像のこと。 中国、晋の索靖は、国が乱れることを予知し、「宮門に飾ったラクダの像も、やがて荒れ果てたいばらの中に埋もれるだろう」と嘆いたという故事から。 「銅駝の荊棘中に在るを歎く」を略した言葉。
荊妻豚児(けいさいとんじ)
自分の妻や子のことを卑下していう言葉。 「荊妻」は荊(いばら)のかんざしをさしている妻。 「豚児」は豚の子という意味。
荊釵布裙(けいさいふくん)
慎ましく質素な女性の服装のたとえ。 「荊釵」は荊のかんざし、「布裙」は布のもすそのこと。 梁鴻の妻の孟光は、節約のために荊のかんざしと布のもすそをいつも身につけていた故事から。
荊山之玉(けいざんのぎょく)
秀才で聡明な人のこと。 「荊山」は卞和が宝玉の原石を手に入れたという中国の山の名前で、その宝玉のように価値のある人物という意味から。
千荊万棘(せんけいばんきょく)
多数の困難が待ち受けていること。 「千」や「万」は数が非常に多いことのたとえ。 「荊」と「棘」はいばらのことで、とげがある植物を言い表す言葉。 進む予定の道に数え切れないほどのいばらがあるという意味から。
「荊」を含むことわざ
荊棘の道(けいきょくのみち)
困難で苦しい人生のたとえ。「荊」「棘」とも茨の意で、困難や障害がある道ということ。
荊妻(けいさい)
自分の妻をへりくだっていう言葉。愚妻。
藪の中の荊(やぶのなかのうばら)
人は悪い環境や悪い仲間に交われば、悪い人間になってしまうというたとえ。「荊」は、いばらのこと。藪の中に生えたいばらは、他の草木にじゃまされて真っ直ぐ育たないという意から。