漢字「乞」
筆順(書き順)
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「乞」の読み方
「乞」を含む言葉・熟語
雨乞い(あまごい)
雨が降るように神や仏に祈ること。
暇乞い(いとまごい)
別れの挨拶をすること。別れを告げる。
命乞い(いのちごい)
殺されそうな人を助けてくれと頼むこと。
請い・乞い(こい)
相手に願い求めること。
請う・乞う(こう)
相手に物や行動を求める。
乞食(こじき・ほいと・こつじき)
他人から金銭や物品をもらって生活すること。また、その人。
「乞」を含む四字熟語
「乞」を含むことわざ
慌てる乞食は貰いが少ない(あわてるこじきはもらいがすくない)
急ぎ過ぎると、かえって失敗したり損をすることのたとえ。先を争って施し物を貰おうとすると、反感を買って、貰いが少なくなるという意から。
瓜の皮は大名に剝かせよ、柿の皮は乞食に剝かせよ(うりのかわはだいみょうにむかせよ、かきのかわはこじきにむかせよ)
瓜の皮は厚くむき、柿の皮は薄くむいたほうがおいしいということ。大名はおう揚なので、瓜の皮を厚くむかせる時に適し、貧乏な乞食は柿の皮を薄くむかせる時に適しているという意から。
浮気と乞食はやめられぬ(うわきとこじきはやめられぬ)
悪い習慣はあらためにくいというたとえ。浮気も乞食も一度味をしめたらやめられないという意から。「浮気」と「乞食」の「き」を語呂合わせしたもの。
江戸っ子の往き大名還り乞食(えどっこのゆきだいみょうかえりこじき)
江戸っ子は気前がよく無計画なので、往きは大名のように贅沢をしてお金を使い果たし、帰りには乞食のように一文無しになるということ。
近江泥棒伊勢乞食(おうみどろぼういせこじき)
近江の人には商才があり、伊勢の人は倹約家であり、どちらも商人としての成功者が多いことを、江戸っ子がやっかみ半分に言った言葉。
親苦、子楽、孫乞食(おやく、こらく、まごこじき)
親が苦労して築いた財産も、子が楽をして使い果たし、孫の代は乞食のような暮らしになりがちだというたとえ。