漢字「如」
人名読み・名のり(名前での読み)
- いく
- なお
- もと
- ゆき
- よし
筆順(書き順)
「如」の読み方
如し(ごとし)
そのものと同じと感じられる。のようだ。
如く(しく)
能力や価値などが同じ程度になる。およぶ。
如し(もし)
如く(ゆく)
「如」を含む言葉・熟語
怡怡如(いいじょ)
心穏やかに楽しむ様子。
如何(いかが)
相手に気分や考えをたずねる言葉。
如何わしい(いかがわしい)
物事や人物がはっきりとしない。あやしげ。
如何様(いかさま)
一見して間違っていないように見えるが間違っている。偽物。いんちき。
如何な(いかな)
どんな。どのような。どういう。
如何なる(いかなる)
どんな。どのような。どういう。
「如」を含む四字熟語
愛財如命(あいざいじょめい)
財産を命と同等に扱って大切にすること。 または、命よりも財産を大切にすること。 「愛財、命の如し」とも、「財を愛すること命の如し」とも読む。
安如泰山(あんじょたいざん)
物事が安定していて揺るがないこと。 「泰山」は中国にある山の名前。 泰山のように安定しているということから。 「安きこと泰山の如し」とも読む。
意気自如(いきじじょ)
心の持ち方がいつも通りで平静な様子。 「意気」は気力や気概、「自如」は動じない様子。
易如反掌(いじょはんしょう)
物事を簡単に成し遂げることができること。 手の平を返す程度の難易度ということから。 「易きこと掌を反すが如し」とも読む。
泣血漣如(きゅうけつれんじょ)
深い悲しみで涙が流れ続けること。 「泣血」は涙が出なくなり、血の涙を流すこと。 「漣」は涙が流れること、「如」は様子や状態を表す助字。
形影一如(けいえいいちにょ)
仲が良い夫婦のこと。 または、心の善悪が行動に出ること。 体と影は離すことが出来ないように深く結びついた関係ということから。
「如」を含むことわざ
雨、車軸の如し(あめ、しゃじくのごとし)
大粒の雨がはげしく降るさま。雨脚を車軸に見立てていうことから。
危うきこと虎の尾を踏むが如し(あやうきこととらのおをふむがごとし)
非常に危険なことをすることのたとえ。
危うきこと累卵の如し(あやうきことるいらんのごとし)
きわめて不安定で危険な状態のたとえ。「累卵」は積み重ねた卵のことで、いつくずれるかわからないという意から。
蟻の甘きにつくが如し(ありのあまきにつくがごとし)
蟻が甘いものに群がるように、利益のある所に人が群がることのたとえ。
如何物食い(いかものぐい)
世間一般の人とは違う趣味・嗜好を持つこと。また、その人。 「如何物」は「いかさまもの」の略。 普通の人が嫌がって食べないような物を好んで食べるという意から。
如何せん(いかんせん)
残念ながら、いい方法がない。どうしようもない。