漢字「己」
漢字構成
「己」を構成に含む漢字
- 囘
- 记
- 包
- 圮
- 妀
- 屺
- 忋
- 纪
- 邔
- 岂
- 㞯
- 妃
- 异
- 芑
- 刨
- 忌
- 改
- 玘
- 杞
- 佨
- 泡
- 祀
- 苞
- 狍
- 㚿
- 剀
- 咆
- 怉
- 㠰
- 㽶
- 垉
- 抱
- 䄫
- 凯
- 庖
- 孢
- 巶
- 饱
- 巷
- 闿
- 巻
- 紀
- 垲
- 巹
- 炰
- 炮
- 巺
- 恺
- 爮
- 玸
- 飑
- 枹
- 胞
- 倦
- 袍
- 巸
- 疱
- 記
- 配
- 勌
- 皰
- 起
- 觊
- 砲
- 桤
人名読み・名のり(名前での読み)
- お
- な
- み
筆順(書き順)
「己」の読み方
己(おのれ)
己(つちのと)
十干の六番目。五行説の土の陰を表す。
「己」を含む言葉・熟語
己等・俺等(おいら)
自称。主に男性が使うが、昔は女性も使っていた。
己が(おのが)
本人のものであることを指す言葉。私の。自分の。
己がじし(おのがじし)
それぞれの人が思い思いに行う様子。めいめいに。
己(き)
一人称の一つ。自分。おのれ。
恭己(きょうき)
自身の行いを慎むこと。
克己(こっき)
自分の意志や理性で欲望や邪念に打ち勝つこと。
「己」を含む四字熟語
安分守己(あんぶんしゅき)
身の程をわきまえて、高望みをしないこと。 「安分」は身の程をわきまえること。 「守己」は自分の状態を維持すること。
已己巳己(いこみき)
文字の形が似ていることから、互いによく似ているもののたとえ。
傾蓋知己(けいがいのちき)
以前からの親友のように、初めて出会った者同士がすぐに親しくなること。 「傾蓋」は車の蓋を傾けるという意味から車を止めること。 「知己」は友人という意味。
克己復礼(こっきふくれい)
欲望や感情に打ち勝ち、礼儀にかなった言動をすること。 「克己」は自分の欲望、感情に打ち勝つこと。 「復礼」は礼の本質に立ち返り、礼の道に従うこと。 顔淵が師である孔子に「仁」について聞くと、「己に克ちて礼に復す」と答えたという故事から。
修己治人(しゅうこちじん)
自身の知識を高めて、精神を磨き、徳を積んでから世の中を正しく治めること。 自身の修養に励み、高く積んだ徳で人々を感化して、世の中を平和に正しく治めることをいう。 儒教の根本思想。 「己を修めて人を治む」とも読む。
自己暗示(じこあんじ)
自分で自分に特定の意識や理念を抱くように繰り返すことで暗示をかけること。
「己」を含むことわざ
己に克ち、礼に復る(おのれにかち、れいにかえる)
理性と意思の力で欲望に打ちかって、人間として守るべき礼に従って行動すること。「克己復礼」ともいう。
己に如かざる者を友とするなかれ(おのれにしかざるものをともとするなかれ)
自分をより向上させるためには、自分より劣った者を友として交際すべきではないという教え
己の頭の蠅を追え(おのれのあたまのはえをおえ)
他人のことをとやかく言ったり世話を焼いたりする前に、まずは自分自身のことを始末しなさい、という教え。
己の欲する所を人に施せ(おのれのほっするところをひとにほどこせ)
自分が他人にしてもらいたいことは、人にもしてやりなさいということ。
己の欲せざる所は人に施すこと勿れ(おのれのほっせざるところはひとにほどこすことなかれ)
自分が他人からされたくないと思うことは、決して他人にしてはならないということ。
己を責めて人を責めるな(おのれをせめてひとをせめるな)
自分の責任でさせたことを、人のせいにするなということ。徳川家康の遺訓から。