漢字「穿」
異体字
異体字とは
異体字とは同じ意味・読み方を持つ字体の異なる字のことです。
※ 「万」-「萬」 「竜」-「龍」 「国」-「國」 など
標準字体・許容字体とは
標準字体・許容字体とは「漢字検定1級・準1級の解答に用いても正解とされる字体」です。
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筆順(書き順)
「穿」の読み方
穿つ(うがつ)
物理的に穴をあける。掘る。
穿く(つらぬく)
穿く(はく)
衣類などを、足から通して下半身に身に着ける。
穿る(ほじくる)
穿る(ほじる)
「穿」を含む言葉・熟語
穿つ(うがつ)
物理的に穴をあける。掘る。
下ばき・下穿き(したばき)
腰から下の部分に肌に直接触れるように身に付ける衣類。
直穿き・直履き(じかばき)
靴下などを履かず、素足で靴などを履くこと。
穿孔(せんこう)
穴を開けること。また、その開けられた穴。
穿鑿(せんさく)
尋ねたり、調べたりして細かい所まで知ろうとすること。
穿刺(せんし)
治療などのために、内が空洞になっている針を体に刺して体液などを取り出すこと。
「穿」を含む四字熟語
衣弊履穿(いへいりせん)
貧しいことのたとえ。 「衣弊」は使い古して敗れた衣服。 「履穿」は履物が破れ穴があくこと。 ぼろぼろになった衣服ということから、貧しい服装をいう言葉。 「衣(い)弊(やぶ)れ履(くつ)穿(うが)つ」とも読む。
衣履弊穿(いりへいせん)
ひどく粗末な服装のこと。 「衣履」は服と靴のこと。 「弊穿」は破れたり、穴があくこと。 破れた服と穴の空いた靴という意味から。
山溜穿石(さんりゅうせんせき)
小さな努力を重ねていけば、どんなことも成し遂げることができることのたとえ。 「山溜」は山から滴り出る水。 山から滴り出る水が、長い時間をかけて岩石に穴をあけるという意味から。 「山溜、石を穿つ」とも読む。 「山霤穿石」とも書く。
心堅石穿(しんけんせきせん)
意志を貫き通せば、どんな困難なことも解決することができるということ。 「心堅」は意志が固いこと。 「穿」は穴を空けるや、貫き通すということ。 意志が固ければ、石に穴を開けることもできるという意味から。 傅先生は師から木ののみだけを渡されて、岩盤に穴を開ける修行を与えられたが、四十七年かけて穴を開けたという故事から。 「心堅ければ石をも穿つ」とも読む。
水滴石穿(すいてきせきせん)
小さい力でも積み重なれば強大な力になることのたとえ。 「水滴」は一滴の水、「石穿」は石に穴をあけること。 水滴も同じ位置に落ち続ければ、いずれ石に穴をあけることができるという意味から。 「水滴石を穿(うが)つ」とも読む。
尺蚓穿堤(せきいんせんてい)
小さなことが原因となり、大きな災難が発生すること。 「尺蚓」は小さなみみず。 「穿堤」は堤防に穴をあけること。 小さなみみずが堤防に穴をあけたことが原因になり、そこから堤防が決壊して一つの村が水に浸かるということから。 「尺蚓堤を穿つ」とも読む。
「穿」を含むことわざ
雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)
小さな努力も辛抱強く続けていけば、いつかは必ず成功するというたとえ。小さな雨だれでも、長い年月、同じ所に落ち続ければ、石に穴をあけてしまうという意から。「点滴石を穿つ」ともいう。
渇に臨みて井を穿つ(かつにのぞみていをうがつ)
慌てて準備をしても間に合わないことのたとえ。 喉がかわいてから井戸を掘っても手遅れであるという意から。
点滴、石を穿つ(てんてき、いしをうがつ)
小さな努力も根気強く続けていけば、いつかは必ず成功するというたとえ。わずかな雨垂れでも長い年月、同じ所に落ち続ければ、石に穴をあけてしまうという意から。「点滴」は、雨垂れ・しずくの意。「雨垂れ石を穿つ」ともいう。
微に入り細を穿つ(びにいりさいをうがつ)
非常に細かいところまで気を配る様子。