漢字「迷」
異体字
異体字とは
異体字とは同じ意味・読み方を持つ字体の異なる字のことです。
※ 「万」-「萬」 「竜」-「龍」 「国」-「國」 など
?異体字とは
異体字とは同じ意味・読み方を持つ字体の異なる字のことです。
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?標準字体・許容字体とは
標準字体・許容字体とは「漢字検定1級・準1級の解答に用いても正解とされる字体」です。
筆順(書き順)
「迷」の読み方
迷う(まよう)
進むべき道や方向がわからなくなる。
迷う(まどう)
「迷」を含む言葉・熟語
有り難迷惑(ありがためいわく)
他人からの好意や親切などが逆に迷惑に感じられること。
気迷い(きまよい)
決めることができずに気持ちが迷うこと。
さ迷う・彷徨う(さまよう)
目的もなく歩き回ること。
血迷う(ちまよう)
逆上や感情のたかぶりから理性を失い正しい判断ができなくなること。
はた迷惑・傍迷惑(はためいわく)
周りの人が迷惑すること。近所迷惑。
迷子・迷児(まいご)
連れの人とはぐれたり、道に迷ったりすること。また、その人。とくに子ども。
「迷」を含む四字熟語
暗雲低迷(あんうんていめい)
悪い状態が好転する兆候もなく、先行き不安のまま長く続いている状況のこと。 「暗雲」は光が届かないほど厚く、今にも雨が降り出しそうな黒い雨雲のことから、悪いことが起こりそうな気配のたとえ。 「低迷」は雲が高さの低い位置で留まること。 主に経済や社会状況、人の気持ちについていう言葉。
懐宝迷邦(かいほうめいほう)
才能がありながら、生かさずに世間のためになることをしないことのたとえ。 「懐宝」は宝物を懐にしまったままにしておくこと。 「迷邦」は国が乱れたものを乱れたままにしていること。 「宝を懐いて邦を迷わす」とも読む。
頑迷固陋(がんめいころう)
頑固で視野が狭く、正しい判断が出来ないこと。 「頑迷」は頑固で物事の道理がわからないこと。 「固陋」は古いものに固執すること。 「頑冥固陋」とも書く。
固陋頑迷(ころうがんめい)
他人の意見を聞くことなく、視野が狭いために、柔軟で適性な判断が出来ないこと。 「固陋」は古いものに固執すること。 「頑迷」は自分の考えや態度を変えずに見識のないこと。
昏迷乱擾(こんめいらんじょう)
人の心を乱して判断力を弱らせて悩ませること。 「昏迷」は判断力がなくなって心が迷うこと。 「乱擾」は混乱させること。 「混迷乱擾」とも書く。
転迷開悟(てんめいかいご)
煩悩による迷いを捨てて、悟りの境地へ至ること。 「転迷」は煩悩による迷いを捨てること。 「開悟」は悟りを開くこと。 「転迷解悟」とも書く。
「迷」を含むことわざ
いい迷惑だ(いいめいわくだ)
自分とは直接関係のないことで、迷惑をこうむること。
色香に迷う(いろかにまよう)
女性のあでやかな容姿に惑わされ自分を失ってしまうこと。
子ゆえの闇に迷う(こゆえのやみにまよう)
子どもを思うあまり、親が暗闇に迷いこんだように思慮分別がつかなくなるたとえ。
悟ろうと思うも迷い(さとろうとおもうもまよい)
宙に迷う(ちゅうにまよう)
物事が途中で止まって終わりが分からなくなること。
迷える羊(まよえるひつじ)
どうすればいいのかわからず迷っている人。「新約聖書・マタイの福音書」にある言葉から。