漢字「杜」
「杜」を構成に含む漢字
筆順(書き順)
●
●
●
●
●
●
●
「杜」の読み方
杜じる(とじる)
杜ぐ(ふさぐ)
杜(もり)
杜(やまなし)
「杜」を含む言葉・熟語
杜若・燕子花(かきつばた)
アヤメ科アヤメ属の多年生植物。池や沼などの水辺に自生し、夏の初めに白色や紫色の花が咲く。
杜撰(ずさん)
書物などで出典が正しくないが多く雑なこと。
杜漏(ずろう)
手抜きが多く、いい加減なこと。
杜鵑(とけん)
「ホトトギス」の別名。
途絶・杜絶(とぜつ)
続いていたものが途中でふさがり絶えること。途絶えること。
杜松(ねず)
ヒノキ科の常緑樹。山地に自生し、葉は針状にとがり、実は球状で黒く熟す。雌雄異株。
「杜」を含む四字熟語
杜撰脱漏(ずさんだつろう)
物事のやり方が雑で、間違っている部分が多いこと。 「杜撰」は北宋の杜黙という詩人の作品が、当時の詩の約束事を守っていないものが多かったという事から、間違いが多く、規則に合っていない文章や詩のことをいう。
杜口結舌(とこうけつぜつ)
権勢をふるっている人には、わざわざ何か言ったりしないことのたとえ。 「杜口」は口を塞ぐこと。 「結舌」は舌を動かさないこと。 どちらも何も言わないという意味。 「口を杜ぎ舌を結ぶ」とも読む。
杜黙詩撰(ともくしさん)
詩や文章にたくさんの間違いがあって、いい加減なこと。 「杜黙」は人の名前。 「詩撰」は詩や文章を作ること。 中国の詩人の杜黙の作る詩や文章は、定型詩の格式にほとんど当てはまっていなかったということから。 「杜撰」という形で使うことが多い言葉。
杜門却掃(ともんきゃくそう)
門を開けることなく、世間との関係を絶つこと。 「杜門」は門を閉じること。 「却掃」は客をしりぞけること。 道を掃除して客を迎えることをしないという意味から。
「杜」を含むことわざ
いずれ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた)
どちらもすぐれていて優劣をつけにくく、選択に迷うたとえ。菖蒲も杜若もよく似た美しい花で区別がむずかしいことから。
杜撰(ずさん)
仕事のやり方や物事の内容が、いいかげんで誤りが多いこと。また、詩や文章の典拠が不確かなさま。 「杜」は中国宋の詩人、杜黙のこと。「撰」は詩文を作ること。 杜黙の詩が詩の決まりにほとんど合っていなかったということから。