漢字「臥」
異体字
異体字とは
異体字とは同じ意味・読み方を持つ字体の異なる字のことです。
※ 「万」-「萬」 「竜」-「龍」 「国」-「國」 など
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標準字体・許容字体とは「漢字検定1級・準1級の解答に用いても正解とされる字体」です。
「臥」を含む漢字
筆順(書き順)
「臥」の読み方
臥(ふしど)
臥す(ふす)
「臥」を含む言葉・熟語
横臥(おうが)
身体を横に向けて寝ること。
起き伏し・起き臥し(おきふし)
起きることと寝ること。起臥。
臥床(がしょう)
寝るための場所。寝床。
帰臥(きが)
官職を辞めて田舎の故郷に帰り、のんびりと静かに暮らすこと。
起臥(きが)
起きることと横になること。
仰臥(ぎょうが)
仰向けの状態で寝ること。
「臥」を含む四字熟語
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)
目的を果たすために、苦難に耐えて機会を待つこと。 「臥薪」は固い薪(たきぎ)の上で寝ること。 「嘗胆」は苦い肝(きも)をなめること。 春秋時代、呉王の夫差は固い薪の上で寝ることで、父親の敵である越王の勾践への恨みを忘れないようにし、ついには会稽山の戦いで勝利した。 その一方で、会稽山の戦いで敗北した勾践は、寝室に苦い肝を置き目覚める度にそれをなめることで敗北の恥を思い返し、ついには夫差を滅ぼしたという故事から。
臥榻之側(がとうのかたわら)
自身の領域、身近にあること。 「臥榻」は寝床のことで、一番私的な場所ということから自身の領域のたとえ。 自分の領域を、他人が荒らすことを許さないというときに使うことが多い言葉。
臥竜鳳雛(がりょうほうすう)
才能はあっても、機会がないために才能を発揮できない人のこと。 または、才能を発揮する機会がなく、世間に知られていない英雄や賢者のこと。 「臥竜」は寝ている竜。 「鳳雛」は中国の伝説上の鳥、鳳凰の雛。 どちらもまだ知られていない英雄や賢者、または、将来に期待されている若者のたとえとしても使われる。 中国の三国時代、有能な人材を探していた劉備に、司馬徽が諸葛亮を臥竜に、ホウ統を鳳雛にたとえてすすめたという故事から。
行住坐臥(ぎょうじゅうざが)
普段の生活で行う最も基本的な動作のこと。 転じて、普段や常々という意味。 「行」は歩く、「住」は止まる、「坐」は座る、「臥」は寝ること。 仏教では、これらのことを四威儀や四儀とも言う。 「行住座臥」とも書く。
高臥東山(こうがとうざん)
世間から離れて、山奥で隠遁すること。 「高臥」は枕を高くして寝るということから、なにものからも縛られずに、好きに暮らすという意味。 「東山」は中国の浙江省にある山の名前。 晋の政治家の謝安は、何度も朝廷から出仕の要請を受けていたが、四十歳を過ぎるまで断り続けて、東山で隠遁し続けたという故事から。
侯覇臥轍(こうはがてつ)
善政を行った立派な人物の留任を願って、引き止めること。 「侯覇」は中国の後漢の人の名前。 「臥轍」は車の通り道で、人が伏して通れなくすること。 長官として善政を行った侯覇が、天子の命で都に帰ることになったが、人々が道に伏して通れなくして留任を請うたという故事から。
「臥」を含むことわざ
床に臥す(とこにふす)
病気になって寝込むこと。
子に臥し寅に起きる(ねにふしとらにおきる)
寝る間を惜しんで働くことのたとえ。子の刻(午前零時頃)に寝て、寅の刻(午前四時頃)に起きるということから、遅く寝て早く起きるという意。