漢字「愚」
「愚」を含む漢字
筆順(書き順)
「愚」の読み方
愚か(おろか)
「愚」を含む言葉・熟語
暗愚(あんぐ)
正しい道筋のわからない愚かな様子。また、そのような人物。
愚案(ぐあん)
下らない考えや馬鹿馬鹿しい考え。自分の考えを謙っていう言葉。
愚暗(ぐあん)
頭の働きが鈍く、道理に暗いこと。
愚意(ぐい)
思慮の足りない考え。愚かな考え。または、自分の考えを謙遜していう言葉。愚見。愚懐。
愚懐・愚懷(ぐかい)
思慮の足りない考え。愚かな考え。または、自分の考えを謙遜していう言葉。愚意。愚見。
愚慤(ぐかく)
愚かで真心がこもっていること。愚かで素直なこと。
「愚」を含む四字熟語
頑陋至愚(がんろうしぐ)
頑固で分別がなく、極めて愚かなこと。 「頑陋」は頑固で分別がないこと。 「至愚」は極めて愚かなこと。
愚公移山(ぐこういざん)
大きなことでも、根気よく努力し続ければ必ず成功することのたとえ。 愚公という老人の家の前に二つの大きな山があり、どこに行くにも迂回しなければいけなかった。 不便なので山を切り崩し、平にしようとしたときに嘲笑するものもいたが、何代にも渡ってやれば出来ると山を崩し始めた。 愚公の熱意を感じた天帝が二つの山を移した故事から。
愚者一得(ぐしゃのいっとく)
愚かな人でもたまには優れた名案を出すこと。 自分の意見を出すときに謙遜の表現としても用いることがある。
愚痴無知(ぐちむち)
愚かで知識がないこと。 または、そのような人のこと。 「愚痴」は愚かなこと。 「無知」は何も知らないこと。 「愚痴無智」とも書く。
愚問愚答(ぐもんぐとう)
意味のない問答のこと。 つまらない質問と愚かな答えという意味から。
賢明愚昧(けんめいぐまい)
賢いことと愚かなこと。 「賢明」は賢く道理に明るいこと。 「愚昧」は愚かで道理に暗いこと。
「愚」を含むことわざ
言うも愚か(いうもおろか)
当然のことで、わざわざ言う必要もないこと。
愚か者に福あり(おろかものにふくあり)
愚か者は欲も野心もないので、人に恨まれたり憎まれたりすることもなく、平穏無事で幸福な人生を送ることができるということ。
愚公、山を移す(ぐこう、やまをうつす)
何事も忍耐強く努力を続ければ、かならず成就するというたとえ。 昔、愚公という老人が、家の前にある二つの山を他に移そうと努力を続けた。「私が死んでも子孫に引き継いで続ければいつか必ず出来る」と言った愚公の志に感動した天帝(神)が、山を移してやったという故事から。
愚者の百行より知者の居眠り(ぐしゃのひゃっこうよりちしゃのいねむり)
愚か者の数々の行いは、優れた人の居眠りにも及ばないということ。転じて、つまらないものが数多くあるより、よいものが少しあるほうがいいというたとえ。
愚者も一得(ぐしゃもいっとく)
愚か者でも、たまにはいい考え方をすることがあるということ。「愚者にも一得」「愚者の一得」ともいう。
愚痴をこぼす(ぐちをこぼす)
人に言ってもどうしようもない不平不満をいうこと。