漢字「慮」
筆順(書き順)
「慮」の読み方
慮る(おもんぱかる)
「慮」を含む言葉・熟語
考慮(こうりょ)
物事を行う前にしっかりと考えること。
焦慮(しょうりょ)
焦って苛立つこと。
憔慮(しょうりょ)
やせ衰えるほどに悩むこと。
思慮(しりょ)
様々なことをしっかりと考えること。また、その考え。
志慮(しりょ)
こころざし。考え。
深慮(しんりょ)
先のことを見据えた深い考え。
「慮」を含む四字熟語
一致百慮(いっちひゃくりょ)
物事を色々と考えても、結論は結局一つになるということ。 「一致」は考えた末に出る結論。 「百慮」は色々な考え。 「致を一にして慮を百にす」とも読む。
会釈遠慮(えしゃくえんりょ)
他人のことを考え、控えめな態度で接すること。 「会釈」はおじぎをして挨拶するということから、他人を思いやるという意味。 「遠慮」は控えめにすること。 多くは否定の語句をつけて、強引に物事を行うことを批判するときに使う言葉。
遠謀深慮(えんぼうしんりょ)
深く考えをめぐらせて、遠い先の未来のことを見通して、手抜かりのない計画を立てること。 または、その計画そのもののこと。 「遠謀」は将来のことを見通してしっかりと考えること。 「深慮」は欠陥がないようにしっかり考えられた計画。
遠慮会釈(えんりょえしゃく)
他人のことを考え、控えめな態度で接すること。 「遠慮」は控えめにすること。 「会釈」はおじぎをして挨拶するということから、他人を思いやるという意味。 多くは否定の語句をつけて、強引に物事を行うことを批判するときに使う言葉。
遠慮近憂(えんりょきんゆう)
これから先のことをしっかりと考えて行動しないと、突然切迫した心配事が起きるということ。 「遠慮」は将来のことをしっかりと考えること。 「近憂」は身近なところで起こる心配事のこと。 「遠き慮り無ければ、必ず近き憂い有り」を略した言葉。
遠慮深謀(えんりょしんぼう)
深く考えをめぐらせて、遠い先の未来のことを見通して、手抜かりのない計画を立てること。 または、その計画そのもののこと。 「遠慮」は将来のことを見通してしっかりと考えること。 「深謀」は欠陥がないようにしっかり考えられた計画。
「慮」を含むことわざ
遠慮会釈もない(えんりょえしゃくもない)
相手を気遣うこともなく、自分の思い通りに事を行うさま。 「会釈」は、思いやりの意。
遠慮なければ近憂あり(えんりょなければきんゆうあり)
遠い将来を見越した考えを持っていないと、必ず目前に心配事が起こるということ。 「遠慮」は、先々のことを思慮すること。 「近憂」は、間近の憂いごとの意。 「遠き慮りなき者は必ず近き憂いあり」ともいう。
遠慮は無沙汰(えんりょはぶさた)
遠慮もほどほどにしないと、かえって失礼になるということ。先方の迷惑を考え遠慮して訪問を控えると、ついご無沙汰をすることになり、礼を欠くことになるという意から。「遠慮が無沙汰」ともいう。
遠慮ひだるし伊達寒し(えんりょひだるしだてさむし)
遠慮したり、見栄をはったりするのもほどほどにせよということ。「ひだるし」はひもじいの意。食事をすすめられ遠慮して食べないとひもじいし、伊達をして薄着でいると寒い思いをするという意から。
千慮の一失(せんりょのいっしつ)
どんな知恵者でも、多くの考えの中には失敗もあるということ。また、十分に注意しても思わぬ失敗が起こることのたとえ。「千慮」は、いろいろと考えを巡らすこと。。
千慮の一得(せんりょのいっとく)
愚かな者でも、たまには一つぐらいよい考えを出すこともあるということ。