漢字「止」
漢字構成
筆順(書き順)
「止」の読み方
「止」を含む言葉・熟語
足止め・足留め(あしどめ)
行き来や外出などを禁止すること。禁足。
雨止み(あまやみ)
雨が一時的に止むこと。また、雨が止んでいる期間。
言い止す(いいさす)
言葉を途中まで出して止めること。
行き止まり・行止り(いきどまり・ゆきどまり)
道などが遮られていたり、途切れていたりして進めないこと。また、そうなっている場所。
射止める(いとめる)
矢や弾丸を当てて仕留めること。射殺す。
受け止める(うけとめる)
自分の方に飛んできたり、落ちてきたりした物の進行を止めること。
「止」を含む四字熟語
以湯止沸(いとうしふつ)
対処の方法を間違えたために、事態が更に悪くなること。 沸騰している湯の勢いを弱めるために、沸騰している湯を注ぐということから。 「湯を以て沸を止む」とも読む。
飲鴆止渇(いんちんしかつ)
後のことは何も考えず、目先の利益を得ること。 または、一時逃れをしてあとで大変な災いを招くこと。 「鴆」は羽に猛毒をもつ鳥の名前で、この羽が入っている酒を喉の渇きを癒すために飲むということから。
円頓止観(えんどんしかん)
人格を完成した完璧な悟りの境地をいう言葉。 すべての物事を完全に備えていて、雑念がなく、直ちに悟りに到る境地のこと。 すべての存在がそのまま真実の理法にかなうことを正しく観察すること。 主に仏教の天台宗で「漸次止観」、「不定止観」と合わせて、「三種止観」と呼ばれる言葉。
挙止迂拙(きょしうせつ)
立ち居振る舞いがぎこちないこと。 「挙止」は動作、立ち居古間いのこと。 「迂拙」は不器用なこと。または、役に立たないこと。
挙止進退(きょししんたい)
日常生活の立ち居振る舞いのこと。 「挙止」と「進退」はどちらも立ち居振る舞いのこと。
三諦止観(さんたんしかん)
仏道の修行に努めること。 「三諦」は空諦、仮諦、中諦の三つの真理こと。 「止観」は専念して、対象を正しく認識すること。
「止」を含むことわざ
秋風と夫婦喧嘩は日が入りゃ止む(あきかぜとふうふげんかはひがいりゃやむ)
秋風が日暮れになると静まるように、夫婦喧嘩も夜になるとおさまるということ。
足止めを食う(あしどめをくう)
何らかの事情でその場から先に進めなくなったり、外出を禁じられたりする。
足を止める(あしをとめる)
進むのをやめて、その場に立ち止まること。
息の根を止める(いきのねをとめる)
殺す。また、二度と立ち直れないように、徹底的に打ち負かす。
一命を取り止める(いちめいをとりとめる)
あやうく死にそうなところで、かろうじて生き延びられる。
樹静かならんと欲すれども風止まず(きしずかならんとほっすれどもかぜやまず)
親孝行をしようと思う時に、親はもうこの世にいなくてままならないというたとえ。樹木が静かに立っていようとしても、風が止まないので静かになれない意から。