漢字「玉」
人名読み・名のり(名前での読み)
- きよ
- た
筆順(書き順)
「玉」の読み方
玉(たま)
「玉」を含む言葉・熟語
愛玉(あいぎょく)
他人の娘を言い表す尊称。令嬢。
悪玉(あくだま)
悪い行いをする人。悪人。江戸時代の草双紙などの絵で、○の中に悪と書いて悪人の顔を、○の中に善と書いて善人の顔を表現していたということから。
揚げ玉(あげだま)
天ぷらを作ったときにできる、小さな衣のかす。天かす。揚げかす。
飴玉(あめだま)
飴を球の形にしたもの。
玉筋魚(いかなご)
スズキ目イカナゴ科の魚。近海の砂の中に生息し、銀色の体をしている。稚魚は東日本で「小女子(コウナゴ)」と呼ばれ、西日本では「新子(シンコ)」と呼ばれる。
黄玉(おうぎょく)
トパーズの和名。フッ素やアルミニウムを含んでいるケイ酸塩鉱物。透明や半透明で、様々な色があるが、黄色のものは宝石として扱われる。
「玉」を含む四字熟語
倚玉之栄(いぎょくのえい)
容姿の美しい人や、人格のすぐれた人のそばへ寄ること。 「倚」は寄りかかること。 「玉」は玉樹のことで、容姿の美しい人や、立派な人物のたとえ。 「栄」は栄誉。 中国の魏のすぐれた容姿の夏侯玄に、明帝が皇后の弟である毛曽を並べて座らせたのを見た人々が、「葭が玉樹に寄りかかっている」と言ったという故事から。
温潤良玉(おんじゅんりょうぎょく)
温かく優しい性格のこと。 「温潤」は優しく穏やかなこと。 「良玉」は質のよい宝石のこと。 人の性格を良質の宝石にたとえた言葉。
懐玉有罪(かいぎょくゆうざい)
身分に合わない立派なものを持ったり、身分に合わない行いをすると災いを招くということのたとえ。 「懐玉」は宝石を持つこと。 「有罪」は他人から狙われて、災いを招くということ。 「玉を懐きて罪有り」とも読む。
肌肉玉雪(きにくぎょくせつ)
白く美しい女性の肌を言い表す言葉。 「玉雪」は真っ白で美しい雪のこと。 純白で美しい雪のように白い肌という意味から。
錦衣玉食(きんいぎょくしょく)
贅沢な生活のたとえ。 または、高い身分のたとえ。 美しく高級な着物と宝石のように上等な食事ということから。
金烏玉兎(きんうぎょくと)
太陽と月のこと。 または、歳月や時間のこと。 「金烏」と「玉兎」はどちらも中国の伝説上の動物のこと。 「金烏」は太陽にいるとされる足が三本の烏のことで、太陽のたとえ。 「玉兎」は月にいるとされる兎のことから、月のたとえ。
「玉」を含むことわざ
開けて悔しき玉手箱(あけてくやしきたまてばこ)
期待がはずれてがっかりすること。浦島太郎が竜宮城から持ち帰った玉手箱を開けたとたん、白い煙が出てあっという間に年をとってしまったという浦島太郎の伝説から。
氏なくして玉の輿(うじなくしてたまのこし)
女性は家柄や身分が低くても、富貴の人と結婚すれば高位に上がることができるということ。「氏」は苗字、「玉の輿」は貴人の乗り物。
憂いを掃う玉箒(うれいをはらうたまははき)
酒に酔えば、心配事を忘れることができるというたとえ。酒は心の憂いをきれいに払ってくれるすばらしいほうきのようなものである、という意から。「酒は憂いを掃う玉箒」ともいう。「玉箒」はほうきの美称。
大目玉を食う(おおめだまをくう)
悪いことをして、ひどく叱られること。
お目玉を食う(おめだまをくう)
失敗やいたずらをして叱られること。
女は氏無うて玉の輿に乗る(おんなはうじのうてたまのこしにのる)
女は低い家柄の生まれでも、容姿や運しだいで、金持ちや高貴な人と結婚できるということ。