漢字「桂」
「桂」と構成が似ている漢字
人名読み・名のり(名前での読み)
- かつ
- よし
筆順(書き順)
「桂」の読み方
「桂」を含む言葉・熟語
桂(かつら)
カツラ科カツラ属の落葉高木。高さは約三十メートルほどで、樹幹は二メートルほどになる。葉はハート型で、秋には美しく紅葉する。落葉は良い香りを放ち、材は良質で建築や家具、碁盤など様々なものに使われる。
桂(けい)
クスノキ科の植物の総称。楠や月桂樹、肉桂など。
桂冠(けいかん)
月桂冠の略称。
桂馬(けいま)
将棋の駒の一つ。前方二つ目の右か左に移動でき、他の駒を飛び越えることができる。成ると金将と同じ動きができる。けい。
月桂(げっけい)
月に生えているとされる伝説上の桂の木。月桂樹。
月桂冠(げっけいかん)
月桂樹の葉や枝で作った冠。古代ギリシャで競技の優勝者に与えたとされている。
「桂」を含む四字熟語
薑桂之性(きょうけいのせい)
年老いて、さらに剛直になることのたとえ。 または、人の性格は簡単には変わらないということ。 「薑」は生姜のこと。 「桂」は肉桂のこと。 生姜も肉桂も、古いものほど辛くなっていくということから。
桂冠詩人(けいかんしじん)
「桂冠」は月桂樹の枝葉で作った冠のことで、古代ギリシャで英雄や詩人にこれが授けられた風習から、イギリス王室から最高の地位の詩人に与えられる称号のこと。
桂宮柏寝(けいきゅうはくしん)
桂の宮殿と柏の居室のことから、豪華で美しい宮室のたとえ。 「桂」と「柏」は香木の名前。 「寝」は居室、または表座敷のこと。
桂玉之艱(けいぎょくのかん)
他の土地からやってきて、物価の高さで生活に苦労すること。 「桂」は香木、「玉」は宝玉、「艱」は悩むや苦しむこと。 戦国時代の遊説家の蘇秦が、楚の威王を訪れたところ、面会までに三か月も待たされてしまい、その間、宝玉より高い食べ物や香木より高い薪の値段に悩まされ、生活に苦労した故事から。
桂殿蘭宮(けいでんらんきゅう)
とても美しい宮殿のこと。 「桂」は香木の名前、「蘭」は香草の名前のことで、どちらも見た目が美しく、良い香りを放つ植物。 「殿」と「宮」はどちらも建物のこと。
桂林一枝(けいりんのいっし)
非常にすぐれていて、高潔な人のこと。または、貴重な人材や出来事。または、自身の出世を謙遜して言う言葉。 桂の木の林の中にある枝の一本という意味から。 元は、現在の自身の地位に満足していないことをいう言葉。 中国の晋の時代に、武帝が地方の長官に任命された郤シンに感想を尋ね、郤シンがそれに答えた言葉から。