漢字「升」
筆順(書き順)
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「升」の読み方
升(ます)
升る(のぼる)
「升」を含む言葉・熟語
升形・枡形(ますがた)
枡のような形。四角形。
升組み・升組・枡組(ますぐみ)
障子などを方形に組むこと。また、そのもの。
升酒(ますざけ)
升に注がれた酒。升で量り売る酒。
升席・枡席(ますせき)
芝居小屋や相撲興行場などで、土間を方形にしきった見物席。
升目・枡目(ますめ)
升ではかった量。
升・枡(ます)
「升」を含む四字熟語
升堂入室(しょうどうにゅうしつ)
学問や技術の水準が高くなっていくことのたとえ。 「堂」は建物の表座敷のことで、学問や技術が一定の水準に達していることのたとえ。 「室」は建物の奥の部屋のことで、表座敷の更に奥にあるということから、学問や技術を極めることのたとえ。 「堂に升り室に入る」とも読む。
入室升堂(にゅうしつしょうどう)
学問や技術の水準が高くなっていくことのたとえ。 「室」は建物の奥の部屋のことで、表座敷の更に奥にあるということから、学問や技術を極めることのたとえ。 「堂」は建物の表座敷のことで、学問や技術が一定の水準に達していることのたとえ。
「升」を含むことわざ
一升徳利こけても三分(いっしょうどっくりこけてもさんぶ)
元手が多ければ、多少損をしても平気だというたとえ。一升徳利が倒れて中身がこぼれても、三分(三合)くらいは残っているという意から。
一升徳利に二升は入らぬ(いっしょうどっくりににしょうははいらぬ)
ものには限界があり、それ以上を望んでも無理だということ。一升入りの徳利に二升は入らないという意から。
一升の餅に五升の取り粉(いっしょうのもちにごしょうのとりこ)
主なものより、それに付随するもののほうが多くなるということのたとえ。「取り粉」は、つきたての餅に付ける粉。一升の餅をつくためには五升の取り粉が必要になるという意から。
借りる八合、済す一升(かりるはちごう、なすいっしょう)
人から物やお金を借りたら、少し多めに返すか、お礼を添えて返すのが常識であるというたとえ。「済す」は、返済すること。八合借りたら、一升にして返せという意から。
升を以て石を量る(しょうをもってこくをはかる)
小人物は、大人物を理解できないということのたとえ。また、小さな基準で大きな物は、はかれないということのたとえ。一升ますで、一石の量を量るという意から。
土一升金一升(つちいっしょうかねいっしょう)
土地の値段が非常に高いことのたとえ。 土一升が金一升に相当するとの意から。