漢字「枝」
人名読み・名のり(名前での読み)
- え
- き
- しげ
- しな
筆順(書き順)
「枝」の読み方
枝(えだ)
「枝」を含む言葉・熟語
枝打ち(えだうち)
植物の枝を切り落とすこと。成長を促進したり、材としての質を上げるために行う。
枝毛(えだげ)
髪の毛の先が分かれて枝のようになっているもの。
枝肉(えだにく)
家畜を屠殺した後に血を抜いて皮をはぎ、頭部や四肢を取り除いた状態の肉。
枝葉(えだは)
植物の枝と葉。
枝番(えだばん)
振り分けた番号を更に細かく振り分けるための番号。「枝番号」の略称。
枝ぶり・枝振り(えだぶり)
植物の枝の様子。成長の具合や見た目などをいう。
「枝」を含む四字熟語
一枝巣林(いっしそうりん)
分相応の暮らしに満足すること。 「一枝」は一本の枝。 「巣林」は林に巣を作ること。 鳥が林に巣を作っても、自分たちが使うのは一本の枝だけということから。
越鳥南枝(えっちょうなんし)
故郷を懐かしみ忘れがたく思う気持ちのたとえ。 「越鳥」は中国の南方にある越の国から渡ってきた鳥。 「南枝」は南に向かって伸びている木の枝。 南方にある越の国から渡ってきた鳥は、南に向かって伸びている木の枝に巣を作るという意味から。 「越鳥は南枝に巣くう」を略した言葉。
強幹弱枝(きょうかんじゃくし)
中央の政府に権力を集中して強くして、地方の権限を抑えて弱くすること。 「幹」を中央政府に、「枝」を地方政権にたとえて、幹を強くして枝を弱くするということから。 「幹を強くし枝を弱くす」とも読む。
金枝玉葉(きんしぎょくよう)
天子の一族や子孫のこと。 「金」と「玉」はどちらも身分が高く、気品があることのたとえ。 「枝」と「葉」は子孫のたとえ。 元は雲や樹などの美しさをいう言葉。
玉葉金枝(ぎょくようきんし)
天子の一族や子孫のこと。 「玉」と「金」はどちらも身分が高く、気品があることのたとえ。 「葉」と「枝」は子孫のたとえ。 元は雲や樹などの美しさをいう言葉。
瓊枝玉葉(けいしぎょくよう)
天子の一族のこと。または、身分の高い家の子弟のこと。 「瓊」と「玉」は身分が高いこと、高貴であることのたとえ。 「枝」と「葉」は子孫という意味。
「枝」を含むことわざ
雨塊を破らず、風枝を鳴らさず(あめつちくれをやぶらず、かぜえだをならさず)
世の中が大平であることのたとえ。周公が中国を統治していた頃は天下泰平で、雨は静かに降って土のかたまりを壊さず、風は木の枝も動かないように静かに吹いたという故事から。
枝は枯れても根は残る(えだはかれてもねはのこる)
災いや悪事を根絶するのは難しいということ。 たとえ枝は枯れても、根は土の中に残っているとの意から。
枝を伐って根を枯らす(えだをきってねをからす)
手近なところから処理していき、順次に根本まで始末することのたとえ。木を枯らす時には、いきなり根に手を加えず、まず枝を切り落として最後に根を枯らすのがよいという意から。
枝を矯めて花を散らす(えだをためてはなをちらす)
小さな欠点にこだわって、かえって大事な部分をなくしてしまうことのたとえ。
枝を鳴らさず(えだをならさず)
世の中が平穏無事な様子。
越鳥南枝に巣くい、胡馬北風に嘶く(えっちょうなんしにすくい、こばほくふうにいななく)
故郷の忘れがたいことのたとえ。 中国南方の越の国から北国へ渡った鳥は樹木の南側の枝に巣をかけ、北方の胡の国から来た馬は北風が吹きよせると故郷を想って嘶(いなな)くという意から。 『文選』の古詩「胡馬は北風に依り、越鳥は南枝に巣くう」による。 単に「越鳥南枝に巣くう」や「胡馬北風に嘶く」ともいう。