漢字「反」
筆順(書き順)
「反」の読み方
反らす(そらす)
反る(そる)
反す(かえす)
反る(かえる)
現在の状態以前の状態になる。
反く(そむく)
「反」を含む言葉・熟語
相反する(あいはんする)
互いに合わず対立すること。
違反(いはん)
協定や法令、規則などに従わないこと。
返る・反る(かえる)
現在の状態以前の状態になる。
化学反応(かがくはんのう)
その物質が性質の異なる性質の物質へ変化すること。また、その変化の過程。
核反応(かくはんのう)
原子核が別の原子核に変化すること。他の原子核との衝突によって融合や分裂が起こる。
生活反応(せいかつはんのう)
生物が生きている間のみ起こす身体的反応。皮下出血や炎症など。法医学などで遺体の傷が生前のものかの判定に役立つ。
「反」を含む四字熟語
易如反掌(いじょはんしょう)
物事を簡単に成し遂げることができること。 手の平を返す程度の難易度ということから。 「易きこと掌を反すが如し」とも読む。
回光反照(かいこうへんしょう)
自分本来の姿を振り返り、反省して修行すること。または、日が沈む前に夕日の照り返しで一瞬明るくなるということから、死の間際に息を吹き返すこと。 「回光」と「返照」はどちらも夕日の照り返しや、日の光の反射という意味から。 「回光」は「えこう」とも、「返照」は「へんじょう」とも読む。 「回光」は「廻光」とも、「返照」は「反照」とも書く。
帰真反璞(きしんはんはく)
自然で純朴な心に戻ること。 「帰真」と「反璞」は、どちらも素直で飾り気のない状態に戻ること。 「璞」は手が加えられていない、原石の状態の宝石のこと。 「真に帰り璞に反る」とも読む。
帰正反本(きせいはんぽん)
悪い状態をよい方へ変えて、元のあるべき状態に戻ること。 「正に帰り本に反る」とも読む。
求栄反辱(きゅうえいはんじょく)
栄誉を得ようとして、恥をかくこと。 「栄を求めて反って辱めらる」とも読む。
挙一反三(きょいちはんさん)
すぐれた能力と理解力があること。 一つのことを聞くと、そこから三つのことを理解できるという意味から。 「一を挙げて三を反す」とも読む。
「反」を含むことわざ
回瀾を既倒に反す(かいらんをきとうにかえす)
形勢がすっかり傾いたのを、再びもとの状態に返すたとえ。
屈み女に反り男(かがみおんなにそりおとこ)
女は少しうつむき加減にしている姿が良く、男は少し胸を張った反り加減の姿が良いということ。
烏に反哺の孝あり(からすにはんぽのこうあり)
親に対する孝養の大切さをいった言葉。烏は成長後、恩を忘れずに老いた親鳥に口移しに餌を運ぶという意から、鳥でさえ親の恩に報いるのだから、親孝行せよということ。単に「反哺の孝」ともいう。
唇を反す(くちびるをかえす)
人のことを憎んで悪くいうこと。
反りが合わない(そりがあわない)
性格や考え方などが相手と合わず、うまくいかないこと。 刀の反りが鞘に合わないとの意から。
鳩に三枝の礼あり、烏に反哺の孝あり(はとにさんしのれいあり、からすにはんぽのこうあり)
子の親に対する礼儀や孝養の大切さをいった言葉。鳩の子は親鳥より三本下の枝にとまり、成長した後は恩を忘れずに老いた親鳥に口移しに餌を運ぶという意。そのことから、鳥でさえ親の恩に報いるのだから、人は礼儀を尊び親孝行せよということ。