漢字「放」
筆順(書き順)
「放」の読み方
放す(はなす)
捕らえられたり、つないでいるものなどを解放する。自由にする。
放つ(はなつ)
捕らえられたり、つながれているものを開放する。自由にする。
放れる(はなれる)
放る(ほうる)
放く(こく)
体内の物質を体外へ出す。はなつ。
放く(さく)
放る(ひる)
放(ほしいまま)
放す(まかす)
放す(ゆるす)
「放」を含む言葉・熟語
開けっ放し・明けっ放し(あけっぱなし)
戸や窓などを閉めずに開けている状態。また、そのままにしておくこと。開けっ広げ。
開け放す(あけはなす)
窓や蓋など開けられる限度まで開けること。開け放つ。
開け放つ(あけはなつ)
窓や蓋など開けられる限度まで開けること。開け放す。
明け離れる・明け放れる(あけはなれる)
夜から朝になって明るくなること。明け渡る。
言い放つ(いいはなつ)
遠慮なく、はっきりと言葉を言う。
打ちっ放し(うちっぱなし)
ゴルフなどで球を回収せずに打ち続けること。また、そのための施設。
「放」を含む四字熟語
一放一収(いっぽういっしゅう)
緩くしたり、しっかりと締めたりすること。 「一」はあるときはという意味。 禅宗の言葉で、人を指導する時に甘くしたり、厳しくして適切に指導する手腕をいう。
隠居放言(いんきょほうげん)
世間から離れて、身の潔白を保った上で思っていることをそのまま言うこと。 「隠居」は世間から離れた場所でひっそりと暮らして、潔白を保つこと。 「隠居して放言す」とも読む。
豁達豪放(かったつごうほう)
心が広く、大らかな性格。 または心が広く、堂々としていて力強い様子。 「豁達」は心が広く、細かいことにこだわらないこと。 「豪放」は小さなことにこだわらず、豪快なこと。 「闊達豪放」とも書く。
帰馬放牛(きばほうぎゅう)
戦争が終わって平和になることのたとえ。 または、二度と戦争をしないことのたとえ。 戦争のための馬や牛を野性にかえすという意味から。 殷の紂王を討ち取った周の武王は、戦争で使った馬を崋山の南で放ち、牛を桃林の野に放って二度と戦争に用いないことを示した故事から。 「馬を帰し牛を放つ」とも読む。
驕慢放縦(きょうまんほうじゅう)
自分勝手におごり高ぶっている様子。 「驕慢」は他人を見下して、好き勝手にすること。 「放縦」は自分勝手に振る舞うこと。
高歌放吟(こうかほうぎん)
大声で歌を歌ったり、周りを気にせずに詩を吟じたりすること。 「高歌」は大きな声で歌うこと。 「放吟」は周りを気にせずに詩歌を吟じること。
「放」を含むことわざ
異彩を放つ(いさいをはなつ)
際立ってすぐれて見えること。他とは違った色彩を放っているという意から。
下種の一寸、のろまの三寸、馬鹿の開けっ放し(げすのいっすん、のろまのさんずん、ばかのあけっぱなし)
戸を閉める時に、下種は一寸閉め残し、のろまな者は三寸閉め残し、愚か者は開けっ放しにしてしまう。戸の閉め方で、その人の品性・性格がわかるということ。
光彩を放つ(こうさいをはなつ)
他よりも優れていて、ひときわ目立つさま。 「光彩」はうつくしい輝き。
精彩を放つ(せいさいをはなつ)
他と比べて、良さが際立っていること。
千里の野に虎を放つ(せんりののにとらをはなつ)
災いのもとになる危険なものを放置するたとえ。千里四方の野原に虎を野放しにするという意から。「虎を野に放つ」ともいう。
虎を野に放つ(とらをのにはなつ)
災いのもとになる危険なものを放っておくことのたとえ。広い野原に虎を放して自由にさせるという意から。「千里の野に虎を放つ」ともいう。